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「プロジェクト・マネジャーが知るべき97のこと」を読んだ

プロジェクト・マネジャーが知るべき97のこと

プロジェクト・マネジャーが知るべき97のこと

積ん読になっていたのでやっと読んだ。 おなじみの97シリーズであるが、プロジェクトマネジメントに焦点をあてて、97人のエッセイ(+日本人11人)がまとめられている。

考え方は人それぞれなので、この本を一冊読んでみても人によってだいぶ違う事や反対のことを言っている箇所なども見受けられた。 要は手法に囚われずに本質を捉えて進むしかないってことなのだと思う。

よくあるケースとしては、プロジェクトの目的が曖昧なまま進み、プロジェクトメンバーもよく理解していないまま進んだりするケースがあり、 そういう場合にもいち早く方向性を示すのがプロジェクトマネジャーの大事な仕事の一つなんだと理解した。

以下気になった箇所メモ

2 モグラたたき開発を避けよう

機能実装にかかった時間を計測するときには、最初にその機能を書き上げるのにかかった時間だけを考慮してはいけません。
コードの強化、修正、改善にかかった時間も加えてください。品質の高いコードとテストを書くのには時間がかかります。

7 スキルではなく素質のある人を加えよう

「レジュメとスキル」が一致する人を雇うというのは、マネージャーがチームを作る際の最も愚かな方法なのです。

18 成功はビジネス価値で評価される

プロジェクトを成功させるためには、プロジェクトのビジネス価値を理解することが重要なのです。

31 顧客からの声

必要としていたのは自転車だけだったのに、動かない宇宙船の一部を作ってしまったのです。

36 サイクルで働く

研究によるとプロジェクトは複数のイテレーションに分割すると成功しやすいそうです。

マネジャーは、チームメンバー全員が生産性をベストな状態でキープするのに必要な配慮、情報、時間が得られるよう保証しなくてはなりません。
そうすることでで初めて、あなたのチームは全能力をあげて機能することが保証できるのです。

44 方法論を崇拝しない

あなたが駆使するプロジェクトマネジメント知識はすべて、手段であって目的ではありません。

68 一番うまく見積もれるのはその仕事をする人である

開発者と見積もりをする人のあいだには、スキルのレベルに差があります。

79 重要だが緊急ではないこと

重要だが緊急ではないアクティビティは、あなたの仕事の中で最も重要なものです。

81 ステータスという間違った考え

「完了」を定義するのは顧客なのです。

83 モラルの重要性を認識する

 ソフトウェアプロジェクト・マネジャーとして、あなたの仕事はモラルの高い職場づくりをすることです。

 モラルが高くなればなるほど、従業員の満足度も高まり、離職率も低くなり、生産性も高まります。

プロジェクト・マネジャーが知るべき97のこと

プロジェクト・マネジャーが知るべき97のこと